二胡用カラオケ「二胡教室」の非中華圏楽曲で知る中国らしさ

二胡カラオケ「二胡教室」には中華圏楽曲以外の様々な楽曲も収録されています。フォスター、アイルランド民謡、ブラームスもベートーベンも、そして日本の唱歌や歌謡曲まで盛りだくさんです。

で、それらの楽曲、こう言っては何ですが、原曲がしっかり叩き込まれてる日本人の耳には正直「なんかヘン」に聴こえるものが無きにしもあらずだったりします。

でも「なんかヘン」だからお手本演奏を聴かないというのは早計というもの。この「なんかヘン」にこそ中華圏音楽の秘密が隠されていたりもするのです。

以前見聞きした外国語学習法にこんなものがありました。
日本語をアルファベット(ローマ字)化して、アルファベット言語圏の人々、例えばイギリス人やフランス人に読ませてみると「こにーーちわーーー(こんにちは)」といったようにその言語の特徴がわかりやすく出てくるのでそれを分析し、逆にカタカナ化した英語などをその特徴の物まねで読んでみると、かなりその言語に似る、といったようなものだったと記憶しています。

これが中国なら、主に北部出身の中国人は日本語の促音(小さい「っ」)の発音があまり得意ではないことが多いため(ついでに長母音の概念も異なるため)、「学校」が発音しにくく、「がこ、いきますね」などと言うと中国人ぽい雰囲気が出たりします。

他にも「フランス人はハ行が言えない」やら、「おおむね外国人は多重母音が苦手だから “青い家” なんて発音しにくい」やら、日本語ネイティブには思いもよらない「難しい発音」が日本語にも潜んでいたりします。

この二胡カラオケ「教室シリーズ」に収録されている欧米や日本の楽曲の「なんかヘン」な部分はまさにそれ!
中国語訛りが少々キツめに入っています。

実際私が知る限り日本人で一番「中国らしい」演奏をするのは、中国語がペラペラで中国で二胡を習ってきた方だったりします。華麗な装飾音が盛られているわけでもないし、速いパッセージの演奏もちょっと大変だけれど、味があってとても素敵です。逆に言えばいくら手指が器用に動いてもノリ(グルーブ)がそれらしくないと「上手だけど、う~~~ん??」になるという意味でもありますね。

中国語がわからないで二胡を弾こうとするなら、タモリさんの「日本語が混ざってるのにそれらしく聞こえる物まね」みたいな手法を頂戴するしかないのかもしれません。

「二胡教室」シリーズの非中華圏楽曲の、カラオケパート含めた演奏から感じるなんともいえない違和感は、それがまさに中国らしさでもあります。「こんなところで跳ねるかな?」「こんなところが深いビブラートになるの?」と思いつつも、ちょっとまねしてみると、あら不思議、なんともいえない二胡らしさがちょっと近くなったような気がするでしょう。
カラオケ楽団の不思議なグルーブも大いに勉強になります。

徳絃社店頭ではサンプルの試聴も行っていますので興味のある方は是非ご来店ください。

/河野朝子(徳絃社 二胡講師)

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