300円のヒモ一本でも二胡の音は変わります。千斤にもこだわってますか?

私がメインで使っている二胡には千斤ではなく木製のパーツに金属アジャスター(チューニング用)をはめ込んだものを取り付けてあります。これが無駄なノイズをミーミーと奏でているため、行き当たりばったりの対症療法でノイズ対策を施す毎日です。

それを見るたびに徳絃社オーナーの呉氏は眉間にシワを寄せ首を横に振ります。
というわけで「そんなオマエが千斤について語るな」かもしれませんが、今回は千斤の話です。

さらに、二胡ショップのサイトで何を言うか!でもあるかもしれませんが、「私の二胡って、音がイマイチ?腕前以前の問題、二胡本体の問題なのかも」と感じたときは、いきなり二胡の買い替え(あるいは買い足し)を検討せずに価格の低いパーツから交換してみることをお勧めしたりもしています。

メンテナンスをしっかり行った上で二胡そのもののポテンシャルを疑うべきで、あれこれ弄り回してもいないのにいきなり高額二胡の購入に走るのは性急というものでしょう。

先日250円のフェルト抑制綿1枚で劇的に音が変わる、と紹介しましたが、徳絃社店頭に置いてあるもので次に低価格のメンテナンスパーツと言ったら千斤です(価格等は2012年9月現在のものです)。

抑制綿を替えても満足が行かなかったら次に千斤を替えてみましょう。

では千斤に求められる機能とはどんなものでしょうか。

「柔らかくて伸びない」。
十分な柔軟性がありながら伸びにくく切れにくい強さがあること。この条件を満たしているのが十三堂の千斤です。

例えば千斤が硬ければもちろん音に良くない影響が出ますが、伸びやすかったり切れやすかったりするとメンテナンス性が低くなる、などの弊害も発生します。

人間の指がそこに触れている程度の柔らかさがある=開放弦と指が弦の上にあるときとで音色になるべく違いがないながらしっかり弦を押さえ込む強度、そして伸びにくさが求められているのです。

千斤の素材は思っているより音に影響を与えていると思って間違いないでしょう。

千斤の巻き方はYouTubeなどの動画サイトで検索すると様々なチュートリアルを見ることができ、便利な時代になったもんだ、と感心せずにはいられませんが、前述の徳絃社オーナー呉氏がセミナーなどで教えている千斤の巻き方は簡単且つ合理的で納得がいきます。

素材やその巻き方などによって生まれる音質もさることながら、千斤を巻き直したいとき、千斤を切らずに再利用することができる方法なので、可能であれば徳絃者のセミナーに参加するなどして千斤の巻き方を習得してしまうことをお勧めいたします。

また千斤を巻く位置ですが、呉氏によると「二胡にはそれぞれ製作者がここがベスト!と推奨するバランスの良い千斤の位置があるので腕や指の長さで安易にずらさない方がいい、位置を変えるくらいなら駒の高さや千斤の高さで調整することを推奨します」だそうです。

手の小さい方はキツ目に(低めに)千斤を巻き、手の大きな方は高めにしておくこともできますね。手の大きな男性で1ポジションの人差し指が押さえにくい方など、千斤の高さを替えてみるのもよいでしょう。

/河野朝子(徳絃社 二胡講師)

過去の記事はこちらから→徳絃社オススメ!

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